基地局やアクセスポイントを設置することなく、無線デバイスを互いに直接通信させ、また周囲のデバイスをデータの中継局としてリレーさせることで通信半径を格段に広げるソフトウェアです。ワイヤレスを搭載したPC、PDA、家電機器などに広く組込んでご利用いただけます。2002年最初のリリースから長い時間かけて改良が施され、2006年に"Advance"へ進化を遂げています。

一般的にはまずDECENTRA
Advance SDKを用いてアドホックネットワークの特性評価やアプリケーションの試作を行い、用途やターゲットデバイスを絞り込んだ段階で本製品のライセンスを御購入頂く流れになります。
DECENTRA Advanceには次のような特徴があります。
■ハイブリッド型経路制御
DECENTRAを搭載した各端末がデータを転送する経路制御方式として、MANETで検討されているon-demand型とtable-driven型を組み合わせたハイブリッドタイプを採用し、いち早く実用化しています。これによって両者の良さを兼ね備えた極めて柔軟な経路制御が可能になりました。(米国特許取得番号第7,092,391号)
■経路制御関連パラメータの設定
リフレッシュレート、スコープサイズ、経路表エントリーの削除時間など、経路制御にとって重要なパラメータがアプリケーションから変更可能になっています。これによって移動体が多いネットワーク、固定ポイントと移動体が均等に存在するネットワークなど、様々な無線ネットワークに柔軟に対応可能となります。
■IPを自動的に転送しますので、既存のTCP/IPアプリケーションを修正することなく、アドホックネットワーク上で動作が可能です。
■SDKを使うことにより、ルーティングテーブルの参照、 隣接端末の参照、フラッディングアド、アクセス制御といった、アホックネットワーク特有の機能へのアクセスが可能です。

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