SKSTACK IP for HANは、Wi-SUNアライアンスが策定するホームエリアネットワーク(HAN)用Wi-SUNプロファイルに対応した通信プロトコルスタックです。
HAN用プロファイルでは、スマートメーターに採用されているいわゆるBルート通信規格を拡張することで、Bルートではできなかった1対Nのセキュアな通信が可能となっています。またHEMSコントローラ(親機)とデバイス(子機)間の通信を中継する「リレーデバイス」が新しく導入されたことにより、家の中で電波が直接届かない場所からでもリレーデバイス経由による通信が可能になりました。
■ダウンロード
ご紹介資料のダウンロードはこちらから(2020/9月更新)
■SKSTACK IP for HANの主な特徴
Wi-SUN AllianceからBルート及び拡張HANで「標準機」の認定を受けています。 Standard、Dual Stack、Light Weightの3エディションをご用意し、様々な用途と動作環境のご要望にお応えできるようにいたしました。 標準コマンドI/F (SKコマンド)により、ドライバを開発することなく外部ホストからUARTで簡単に通信が制御できます。 お客様製品のWi-SUN認証取得を代行いたします。
■3つのエディションのご紹介
☆Standard Edition
Wi-SUN Enhanced HAN仕様の通信機能がすべて利用可能な、汎用モジュール向け製品です コーディネータ、リレーデバイス、エンドデバイス、スリープデバイスの全ロールをサポート。中継機専用としても動作可能です。 必要メモリ:Flash 256K, RAM 48K
☆Dual Stack Edition
HEMSコントローラ、ホームゲートウェイ向け製品です BルートとHANを1つのモジュール上で同時にサポート Bルートのスマートメーター(PAA)と子機(PaC)、HANのコーディネータに対応 必要メモリ:Flash 256K, RAM 48K~
dual_stack.jpg
☆Light Weight Edition
家電に必要な子機機能に特化した、ローコストモジュール向け製品です エンドデバイスとスリープデバイスに対応(リレーデバイスは非サポート) 必要メモリ:Flash 192K, RAM ~24K
■1段のリレー通信が利用可能に
リピータソフトウェア「SK Range Extender」を使うことで、HAN機器の通信を中継できるようになりました。Wi-SUN HAN規格にはすでに「リレーデバイス」が用意されておりますが、当社「SK Range Extender」とリレーデバイスの違いは以下の通りです:
リレーデバイスは「収容台数」を1台専有しますが、「SK Range Extender」は収容台数に影響を与えません。 現在、市場で最も多く利用されているSinglehop HAN規格ではリレーデバイスが利用できません。中継を行いたい場合は親機・子機をすべて拡張HAN規格に入れ替える必要があり、現実的ではありません。一方で「SK Range Extender」はSinglehop HAN機器でも中継機能がご利用頂けます。 その際に既存親機・子機のファームウェアやアプリケーションに修正の必要はありません。
Wi-SUN HANを使った製品開発で、どうしても通信状態が悪いケースが出てきてしまうとお悩みの方は、ぜひ「SK Range Extender」による中継通信をご検討ください。導入方法・お試し利用のご相談につきましては、当社セールス宛に直接お問い合わせください。
■対応無線IC
ADF7023J(アナログデバイセズ) ML7396B(ラピスセミコンダクタ) Si4461(シリコンラボラトリーズ) MN8700(パナソニック)
■対応ワイヤレスMCU (RF + MCU 1チップ製品)
ML7416(ラピスセミコンダクタ) EZR32(シリコンラボラトリーズ) RL78 G1H(ルネサスエレクトロニクス)
■パケットアナライザ
920MHz対応パケットアナライザ「SK Catcher」もご提供しております。Bルート、HAN製品の効率的な評価、開発が可能になります。 キャプチャデータからHANの通信暗号鍵を自動導出する機能が追加され、開発・デバッグが便利になりました。 IEEE802.15.4, 6LoWPAN, TCP, UDP, PANA, ECHONET Lite, DECENTRA IIの解析表示に対応します。
価格・提供形態:別途お問合せください。 お問い合わせ:sales@skyley.com