【共同発表】マルチホップ LoRa評価モジュールを開発

2020.02.20  Press Release

2020年2月20日
報道関係各位
テセラ・テクノロジー株式会社
株式会社スカイリー・ネットワークス

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低消費電力広域ネットワーク無線通信規格のPrivate LoRa®で、マルチホップ・ネットワークを構成できる評価モジュールを共同開発し、販売を開始。
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テセラ・テクノロジー株式会社(社長:阿部晋一、本社:横浜市西区、以下、テセラ)と、株式会社スカイリー・ネットワークス(社長:梅田英和、本社:横浜市港北区、以下、スカイリー)はこのたび、IoTシステムなどに適した低消費電力広域LPWAネットワークの無線通信規格「Private LoRa®」を拡張し、マルチホップのネットワークを構成できる評価モジュールを共同で開発し、販売を開始しました。
 
今回共同開発した評価モジュールは、テセラがRF無線技術、スカイリーが「マルチホップ・メッシュ・ネットワーク」技術を持ち寄り実現したものです。

近年、市場では、低消費電力広域(LPWA: Low Power Wide Area)ネットワーク無線通信技術を活用し、電池駆動のセンサー・ネットワークで、省エネルギー・システム、防災システム、ならびにセキュリティ・システムなどを構築したいとする要望が高まっています。LPWA技術の一種であるPrivate LoRa®は、単一ホップで遮るもののない見通しなら10Kmを越える通信が可能ですが、地形や構造物に電波を遮られる場合は短距離でも通信できない場合があることが課題となっていました。今回開発したマルチホップ・ネットワーク対応のPrivate LoRa®は、地形や構造物に電波を遮られる場合でも、迂回路を構成して安定したLPWAネットワーク・システムを構築するものです。

今回開発したマルチホップPrivate LoRa®評価モジュールは、Semtech社の次世代RFICであるSX1261を使用しており、従来のRFICに比べ、受信時電流は約50%減、送信時電流は約20%減を実現しており、バッテリーでの長期間動作が要求されるIoTのセンサ端末にも最適なモジュールです。

また、本評価モジュールは、センサー・ネットワークを構成する親機、中継器、ならびにセンサ端末のどの役割もできるものです。パソコンのUSB端子と接続するためのUSB-シリアル変換ボード(別売)も提供します。評価モジュールは6段までのマルチホップをサポートしており、親機、またはセンサ端末にパソコンをUSB接続することにより、相手からの通信パケットの通過経路を確認するこができます。また、中継器は、設定を内蔵の不揮発性メモリに記憶させて、モバイルバッテリで電源供給すれば動作します。評価モジュールMB-RL1261-06/D2は、1枚当たり、標準価格16,500円(税別)、USB-シリアル変換ボードSB-08Eは、1枚当たり、標準価格3,000円(税別)で、テセラより本日から販売いたします。ユーザは、本評価モジュールを3セット入手すれば、マルチホップPrivate LoRa®を評価することができます。また、両社は、マルチホップPrivate LoRa®を活用したLPWAネットワーク・システムの開発を受託いたします。
以上

(注)1ホップとは、電波が直接届くことで、マルチホップとは、無線中継器を介して複数のホップで無線通信を成すことを言う。

(備考)本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。

<製品紹介WEBサイト>
https://www.tessera.co.jp/rfmodul.html

<この発表に関する問い合わせ先>
テセラ・テクノロジー株式会社
https://www.tessera.co.jp/inquiry.html

株式会社スカイリー・ネットワークス
e-mail : press@skyley.com

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