先日9/4の日曜日、東京都北区上十条で、防災訓練が実施されました。これに並行して大学・研究機関が共同で、被害情報収集実験を実施しました。NICTさまよりお声かけ頂き、スカイリーのDECENTRAも技術提供させて頂きました。さて、レポートです! IT実証実験の概要は下記のとおりです。 ・実施日時 ・・・2005年9月4日(日)9:00~ ・実施場所 ・・・王子第3小学校 ・協力機関 ・・・工学院大学、独立行政法人消防研究所、東京大学関澤研、安全安心プラン防災、 上十条5丁目町会 ・訓練内容 被災場所に設置された看板にとりつけてあるRFIDチップの中にある被災データ(緯度・経度・被災状況)を取得し本部へマルチホップ転送。→ 本部は被災マップ作成・安否確認名簿作成。 サーバがネットワーク内の端末へ定期的にファイル送信要求を行う。 (DECENTRAのフラッディング機能) →受信した端末はサーバへ、同様のフラッディングで取得したRFIDデータを送り返す。 被災場所に設置される看板は2種類、火災被害(必要なバケツ数や消火器数が記載)と建物被害(要救助者の有無が記載)。今回の実験では、実験開始前に地域内の数箇所に看板を設置、また、情報転送の中継役となるタブレットPCや現在地付近の地図を目の前で確認できるウェアラブル装置を用意。また、本部にはネットワーク状況や位置情報を随時受信するノートPCが1台。 いざ実験のはじまり~。 |
セットアップ開始! | 中継機設置・・・ノートPC置くだけ! |
調査隊も各自セットアップ | 出発前の1枚 |
入念にデータ確認 | 撮影協力に感謝(NICT滝澤先生) |
ここが被災地だぞー! | 消火器・バケツまだ届いてないらしい |
本部では各調査員のネットワークを監視 | どんどん被災情報が転送されてきます |
マップ上に正確に表示! | 一方その頃校庭でもバケツリレー(はい、鎮火!) |
従来のアドホックネットワークでは途中1箇所でも転送が失敗するとデータが失われてしまいました。しかし、自動的に複数経路をたどるフラッディングだと、データの到達率が向上します。今回のように端末規模が少なくデータをより確実に届けたい場合に有効な方法だと考えられます。 今回の実験で、正確な位置検知、情報伝達のスピードアップを実感した私たち。今後もDECENTRAのバージョンアップにつとめるぞと胸を熱くし、実験終了!関係者のみなさま、どうもありがとうございました! |