無線ICを2個搭載した、先進的なワイヤレス通信モジュールの試作品です。
一見すると、「RFが2個乗ってるだけで何が嬉しいの」と思えますが、よく検討してみるとそこには実に様々な応用の可能性があることに気づきます。
まずメッシュネットワークにおいては、ネットワークを維持する制御メッセージとデータ送受信のチャンネルが同一であることで発生するパケットロス。経路変化への追随性を高めようとするほど、肝心のデータ通信への影響が増えてしまうというジレンマ。隠れ端末によるスループットの劣化。無線モジュールを2周波にすることで、そういったメッシュネットワーク分野のレガシーな問題が完全に回避できてしまいます。
専用のプロトコルスタック「D4(カスタム版DECENTRA)」との組み合わせにより、従来のサブGHz無線に比べて以下のような際立った性能向上がもたらされます
RFが独立のためB ルートとEHAN を完全に別チャンネルで運用可能です。 一般に多く行われているような、単一RFによるチャンネル切り替え方式でないため、パケットロスが起こらず、スマートメーターのチャンネルの影響を受けずにEHANやIoTルート通信が利用が可能です。
直列通信の弱点だった隠れ端末が発生しません。 パケットロスが、限りなくゼロに。
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エンドデバイス系とインフラ系を別チャンネルで運用することでセンシングデータの通信ロスを軽減できます
RF部をボンディングすることで伝送速度を2倍に引き上げます。省電力タイプのサブギガでは難しかった映像伝送が可能になります。
制御メッセージとデータの周波数を分けることで安定したメッシュ通信の形成が可能になります
2周波同時に断片化した暗号フレームを送信することで盗聴の難易度を飛躍的に高められます